さとひろの旅日記

トルコ旅行記

友人Sの旅行会社への投稿

今回のトルコ旅行は、楽しかったこともそうでなかったこともたくさんあって、語りたいことが山ほどありました。
私・さとひろ1人の文章だけではとても伝えきれない部分もあります。
特に「影」の部分をどう伝えようかと思っていたら、
同行者である友人Sが旅行会社の投稿ページへたくさん投稿メールを送っていました。
投稿ページには全て掲載されていますが(掲載率100%かも?)、本人の希望もあり
こちらのHPにも原文のまま出すことにしました。

PART1/PART2/PART3/PART4

トルコ身勝手発見の旅

12月31日出発の「ワンランク上のホテルで巡るトルコ世界遺産と不思議発見の旅10日間」に参加して。

自分が経営する会社の慰安旅行ならいざしらず、辺り構わず奔放に振舞う夫婦や、あまりに身勝手で思いやりのないツアー参加者達にほとほとあきれてしまった。

15年ぶりの大雪に見まわれて、途中、行程の変更を余儀なくされたのだが、大雪による道路事情等でその日の宿泊予定ホテルに予定通り到着することが困難になり、現地ガイドさんの努力で、なんとか代替ホテルを用意していただき、バスの中での宿泊は避けられたのだが、ホテルに到着して、ロビーで添乗員さんがお詫びを述べた後、

「今後の日程について、ご意見や質問がありましたらおっしゃってください」と言うと、出てきたのは、

「(日程表にはもともと無かったはずだが)トルコ石の店には行かなくて良い」だの、

「いや、それは絶対困ります。行ってください」だの、

その意見に同調して「そんなことを言うなら、個人旅行で来れば良い」だの、勝手な言い分ばかり。

頻繁に携帯電話で連絡を取り合い、迅速にしかもかなり良い代替ホテルを用意してくださったガイドさんや、悪条件の中、事故なくホテルまで到着させてくれた運転手さんに対する感謝の言葉が全く無かったのは、どういうわけか。

極めつけは、「お店にばかり連れて行かないでください」の言葉。
「あんた達はそれで儲けてんだろうけど」
と言わんばかり。

そんなことは皆承知していることである。我々が参加しているのは格安ツアーなのだ。
連れていかれた店で、気に入ったものがリーズナブルな価格で見つかれば買えば良いし、無ければ買わなければ良い。
買い物してくれる人達がいることで、格安ツアーが成り立つ。

スーパーで、10個入り98円の卵しか買わない客ばかりなら、スーパーの経営は成り立たない。
他の品物も買ってくれる客がいるから、自分も安い卵を手に入れることが出来る。
自分の利益だけは追求するが、人の利益は気にかけない、というのは大人の分別ではない。

不可抗力ともいえる大雪で日程が消化できなくてイライラする気持ちはわかる。
だが、我々は知らない国に来ているのだ。
現地の事情に一番精通しているのは現地ガイドさんなのだから、すべてお任せして、結果については文句を言うべきではない。
どだい全員の希望を叶えることなど無理なのだから。

ガイドさんに、好きなように存分に力を発揮してもらうことが、全員の利益にもなるはずだ。

だいいち、それまでの仕事振りから、充分信頼に足る方だということは分かりそうなものだ。
もしも重大な判断ミスなどで損害を被ったときには補償を求めれば良い。

ガイドさんも情けなかったに違いない。
途中なんの予告も無く別のガイドさんに代わってしまった。
最高のガイドさんだったが、お礼もお詫びも言えなかった。

トルコは世界一親日的で、対日感情の良い国と聞いているが、こんなツアー客ばかりではそのうち反日感情も芽生えるだろう。

他にも、早々にグループをつくってレストランの席取りをする人がいたのも不愉快だった。
たまたま目の前に座った人と会話を楽しむのも旅の楽しみではないのか。

嫌煙者もいるのに、食事の席につくなり煙草を吸い始める人達も 非常に多く、往きの機内でもトイレで喫煙する者がいた。

何人かの永くお付き合い出来そうな仲間にも出会えたし、アンカラ駅のキヨスク売店のおじさんとの素敵なふれあいもあったが、日本人の嫌な面ばかりが目に付くツアーだった。

このPART1に、私も言いたいことの全てが入っていると思います。
ホテルのロビーでの押し問答は2日連続で起こりました。
私は疲れていて体調も崩していたので、早く部屋へ行きたかったのですが、一部の人たちが好き勝手なことばかりを言っていて、なかなか終わりません。とても嫌な雰囲気でした。
大雪で、ただでさえ明日の予定も暫定的なのに、「洞窟レストランには行きたい」とか「天気予報(
)はどうなってるの」と詰め寄ったり、しまいには「昼食後の集合時間を伝えるのが遅過ぎる」と、まるで言いがかりとしか思えない発言も。
トルコでは、あまり天気予報を見る習慣がないようです。いちおう予報は出されますが、あまりアテにならないというか…国土のほとんどが山岳地帯で天気が変わりやすいのではないでしょうか。いずれにしても、日本の感覚をそのまま持ち込んではいけません。

何よりも残念だったのは、優秀なガイドさんが何も言わずに交替してしまったことです。
帰国してからも、そのことはずっと気掛かりです。…こんなに後悔するんだったら、一部の勝手な人たちとケンカしておけばよかったよ
o(・_・)○☆パ〜ンチ!
厳しい見方ですが、添乗員さんの力不足もあったかな〜
いずれにせよ、私の中で出来上がりつつあった「海外旅行に行く人は、視野が広い」という位置付けは崩れました(爆)。
(さとひろ)

トルコの旅 PART2 「初めてのイスラム圏への旅」

年末からのトルコへの旅で、昨年9月11日の米同時多発テロ以来、いやそれ以前から漠然といだいていたイスラム教に対する先入観や偏見のようなものがなくなり、浅くではあるがイスラム教に関する基本的な知識を得ることができた。
その意味では、トルコに来て良かった、と思った。

現地のジェミニツアーのガイドさん、ベルカンさんとフセインさんの説明が分かりやすく、正確で豊富な知識に裏打ちされた解説は、説得力充分であった。

国民の95%がイスラム教の信者ではあるが、他の中東諸国のイスラム教とは一線を画していること、イスラム教は本来破壊や戦争を戒めていること、厳しい戒律の中でもトルコでは一定の自由を認めていたり、偶像崇拝を禁じていても歴史や文化的遺産までも否定しているわけではない、ということ等々、理路整然と説明してくれた。

なかでも、
「アメリカの同時多発テロはオサマ・ビン・ラディン一派の犯行、OKです。バーミヤンの遺跡をタリバンが破壊した、それもOKです。(OK=事実と納得できる、の意)彼らもイスラム教ではあります。でも、イスラム教と、イスラム原理主義(過激派)は違います。
世界中で流されるニュースのうちで、80%は正しいでしょう。でも、時として、ニュースはその国の政府の考え方が反映されたり、世論の受けを気にして、事実が曲げられて伝えられることがあります。
皆さんは、ニュースを見て、そのまま信じてしまわないで、ご自身の頭で真実かどうか考えてください。悪いのは、イスラム教ではなく、宗教を政治の道具として利用したり、自分の富を築くために利用する一部の指導者達なのです」

との話は、まさに、我が意を得たり、の思いであった。
もちろん、ガイドさんの話は、どんな宗教にも当てはまることだと思う。

私は無信仰で、今後も何かを信仰することはないだろう。
罰当たりにも、「ワールド・トレード・センタービルに旅客機が突っ込むのを事前に止められなかった神様が、突っ込んだ後で何をしてくれるの?」くらいに思っているが、もともと他人の信仰をとやかく言う気はない。

大切なのは、相手の主義主張や信条をちゃんと聞く耳を持つことであって、どんな人と向き合ったときでも、まず相手を認めることから始めるべきで、自分の主張はその後ですべきもの、と、この国で教えられたように思う。

ガイドさんの言葉の裏には、世界中で生活している同胞の方々に対する心からの気遣いが感じられた。
振り返って、旅をしていて、私達が海外で生活する邦人の立場を思いやることがどれだけあるだろうか。
せめて「旅の恥はかき捨て」だけは慎みたい、と、痛切に思う。

イスラム教については、まるで「目からウロコ」のように見方が変わりました。
モスクという宗教施設をあちこちで見掛けたのですが、どこのモスクに行っても自由だというのです。
日本のお寺なんかだと、檀家という制度があるので、行くお寺は大体決まってしまいますよね。
そういう固い決まりもなく、例えば職場の近くのモスクでお祈りしたり、旅先のモスクへ行っても良いのです。もちろん自宅でお祈りしても構いません。
偶像崇拝禁止も、土台は「神はひとりひとりの心の中に…」という、最も自然な考えによるもの。
考え方によっては、世界で一番自由な宗教なのかも、と思いました。
(さとひろ)

トルコの旅 PART3 「アンカラ駅キヨスクの愉快なおじさん」

日本人に友好的だからなのか、特別善人だったのか。
とにかく、最高に気のいいおじさんに出会った。

たまたま、寝台特急を待つ時間に、アンカラ駅構内の小さなキヨスクで、昼間に買いそびれてしまった海泡石でできたパイプを見つけて二つ購入した。
ひとつは専用のケース付きで、ひとつは本体のみの品物であった。
驚くことに、土産物店の何と十分の一くらいの価格である。値札の「0」がひとつ違うのだ。

ちょっとわけがあって、昼間、高い値段で同じ物を買ったツアー仲間のおばさんに、わざと教えてやって、横目で表情を観察すると、こちらの期待通り、みるみる血の気が引いていくのがわかった。

本体のみのものは、キヨスク店頭では金属製の台に乗っていて、倒れずに飾れるようになっているのだが、金属製の台は売り物ではないらしく、付いてこなかったので、キヨスクに引き返して、

「台が欲しい」

と、おじさんに言うと、ジェスチャーで

「売れない」とのこと。

さて、ここからが日本では考えられないことの始まり。

がっかりしてその場を立ち去ろうとすると、おじさんが売店のドアをあけて追っかけてきた。
手には、例の金属製の台。
トルコ語は分からないが、「いいから持ってけ」と言っているのは分かる。
「ありがとう」と受け取ると、おじさんはすごく満足そうに笑う。

もらいっぱなし、という訳にはいかない。
何かあげるものはないかとバッグの中をあさると、日本のお煎餅とチョコレートが少し。
それを手に、もう一度キヨスクに引き返した。
おじさんにあげると喜んで、今度は売り物のガムをくれるという。

お礼を言って受け取り、お客さんが途絶えたところで、「写真を撮らせて欲しい」と言うと、こころよくOKしてくれた。
こちらは、おじさんの写真を撮らせてもらうだけのつもりだったが、おじさんは売店のドアをあけて、

「中に入って来い」と言う。

びっくりしたが、ふだんはおじさんひとり入るのがやっと、というくらい狭い売店の中に入って、品物と代金をやり取りする小窓から二人して顔を出して記念写真を撮らせてもらった。
(帰国後に全部の写真を見ても、やはり最高の一枚だった)

そこまでしてもらっては、と思い、もうなんにも無かったか、と、財布の中を見ると、日本人女性タレントの未使用テレカが一枚。
それをあげることにした。おじさんは、もちろん、今度も大喜び。

受け取るとすぐに、今度も売り物の、なんと、トルコ石のブレスレットとチョコレートを持って行け、という。
トルコでは使えないテレカが、トルコ石のブレスレットに化けてしまった。

「え、トルコでは棚卸って無いの? おじさん、大丈夫?」

と思ったが、ラッキー、という思いと、おじさんの迫力に負けてしまった。

列車が出る直前にもう一度お礼を言いに行くと、おじさんは急いで名刺に何か書いて渡してくれた。
「写真が出来たら送ってくれ」とでも言っていたのだろうか。
なにせ、こちらは日本語だけ、あちらはトルコ語だけしか話せない。

写真は、もちろん、送るつもりである。

日本語の手紙をそえて。

ツアーで行くと、現地の人とのふれあいがほとんどなく、ヘタをすると海外に行った気がしないのですが、このおじさんのおかげでいい思い出ができました。
ちなみに日本人女性タレントとは、高橋由美子のことです。(数年前は「永遠のアイドル」と言われていましたねー(懐))
トルコ石のブレスレット(小さいので本当は数珠かも)は、今ではうちのプーさんの首飾りになっております。サイズがピッタリなんですよね。
おじさん、楽しい思い出をありがとう!またトルコに行く日まで、キオスクの仕事続けててね(笑)。
(さとひろ)

トルコの旅 PART4 「誰が教えた、そんな日本語」

トルコが誇る景勝地、パムッカレの石灰棚を訪れた時のこと、素足で石灰棚の温水に入り、上がろうとして足を拭いていると、10歳くらいの少年が寄ってきて、英字のパムッカレの本を、

「500万トルコリラ(約450円)、500万トルコリラ」と、売りこむ。

「ノーサンキュー、俺、日本人」と言うと、どこかに飛んでいって、こんどは日本語の本を手に戻ってきて、

「ニホンゴ、1000万トルコリラ」と言う。

日本語で、「何で英語の本が500万トルコリラで、日本語のが1000万トルコリラなんだよー」と言うと、すぐに、

「500万トルコリラ」と、あっさり値下げ。

「いらない、ノーサンキュー」と言うと、こんどは、

「300万トルコリラ、300万トルコリラ」と、またしても値下げ。

300万トルコリラなら買ってもいいか、とは思ったが、こうもあっさり値段が下がると買う気も失せて、
「いらない、いらない」と断った。

すると、少年は日本語で言った。

「ケチ」

驚いたのはその後だ。
びっくりして振りむくと、少年は捨てゼリフを吐いて立ち去った。

「ビンボーニン」

遠ざかる少年に、私は後ろから声を掛けた。
「俺が貧乏人だとよく分かったなー」

きっと、今日も少年は、本を買ってくれない日本人に、
「ケチ」、「ビンボーニン」と、言っているに違いない。

パムッカレに限らず、トルコでは行く先々でこのような物売りが寄ってきます。
売っているものはいろいろ。絵葉書、(雨の日は)傘、なぜかコマ、ガイドブック、ドライフルーツ、箱入りのチャイ…
そして判で押したように、最初は値段をふっかけてきます。
頑張って値切れば、最初の言い値の半値ぐらいまでは下げてくれますが、あまりにも聞くたびに値段が違うので、私も逆に購買意欲がなくなってしまいました。
ちなみにこのパムッカレのガキ…少年は、「靴を脱いで入って下さい」という石灰棚に、靴を履いたまま入っていました。いいのか!?

チラッとですが、このトルコ少年が写っている写真を発見しました!スクープだ〜!
 

←左端と真中あたりにいる2人が「物売り」の少年です。やっぱり靴を履いていました…

(さとひろ)

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